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【特集】FC大阪の躍進を支える ドゥダヘッドコーチの存在

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ドゥダヘッドコーチ
FC大阪公式サイト:photo by Shirai Seiji)

JFL1stステージ第11節が10日に各地で行われ、FC大阪はキンチョウスタジアムで、アスルクラロ沼津と対戦した。この日はS級ライセンスの講習で森岡茂監督が不在となり、代わりにドゥダヘッドコーチが指揮を執った。

2011年から2014年まで、Fリーグのシュライカー大阪を指揮したドゥダヘッドコーチは、熱血的な指導をすることから、選手の信頼も熱く、FC大阪でも、これまでの経験を生かしてチームを支えている。そして10日の試合では、JFLで初めて指揮を執ったが、積極的な采配からチームを勝利に導いた。

 

■思い通りの試合運びを見せた初采配
試合開始からボールを支配するFC大阪だったが、チャンスらしいチャンスを作ることができずに、逆にピンチを迎える場面も見えた。しかし、いち早くこの異変に気づいたドゥダヘッドコーチは、選手たちに沼津の狙いを伝え、選手たちのポジション修正をおこなった。この作戦が功を奏し、前半24分に良い形から先制点を奪い、さらには39分に追加点で相手を突き放した。前線から積極的な守備を見せる相手の攻撃を受け、ドゥダヘッドコーチはその相手の考えを逆手にとり、自陣でボールをうまく回し、相手の体力をじわじわと奪っていく。
「後半に、相手よりも良いコンディションで戦いたい」これが狙いだった。後半に入ると沼津はボールを支配し、ゴールを狙ったが、コンディションで上回る、FC大阪イレブンが最後のところでうまく対応し、得点を許すことなく、2-0で勝利を収めた。

 

■成長した姿を見せたブラジル人選手たち
FC大阪には、FWフィリピーニョ、FWジュニーニョ、MFタリッキのブラジル国籍の3選手が在籍しているが、ドゥダヘッドコーチへの信頼は厚く、父親のように接している。特に成長した姿を見せているのはフィリピーニョ。来日当初は、気性が荒く独断プレーが目立った。しかし、この行為をドゥダヘッドコーチは許さなかった。ルールや規則を守ることの大切さ、そして人との信頼関係を築くことの大切さを教えた。フィリピーニョはドゥダヘッドコーチの言葉を親身になって受け止め、これまでにない姿を見せる。そして来日してからなかなかコンディションが上がらなかったタリッキもドゥダと一緒に日々を過ごすことによって、生活リズムも整い、日本の環境に慣れ、いっきにコンディションが上がり、今ではチームに欠かせない存在になっている。

 

【次ページ】チームは家族、家族は俺が守る ドゥダのチーム愛


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