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【現地調査】生まれ変わるタイサッカー 日本ブランドの現在地

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タイサッカー

今回わたしは縁が合って、タイに訪問することになった。タイといえば約3年ほど前に日本人ブームが起こり、多くの日本人が『タイドリーム』を目指して、海を渡った。しかし、あの日本人ブームは終わり、今タイ・1部リーグでプレーする日本人選手は少しづつ減ってきている現状があった。そして、今年タイリーグは変革の年を迎えていることも今回の旅でわかった。

■新会長にソムヨット・プンパンムアン氏が就任
2016年シーズン、タイサッカー協会が新たなスタートを切った。贈収賄などに関与した疑いでFIFAから資格停止処分を受け、タイサッカー協会の会長選で不正を働いたとして、裁判所から有罪判決(執行猶予付き懲役16か月)を受けた、ウォラウィ・マクディ前会長に変わり、前警察庁長官ソムヨット・プンパンムアン氏が新会長に就任。ソムヨット新会長は「公平さを保ち透明性ある協会にしていく」と協会の指針を表明している。
まず第一にプレミアリーグから、Division2まであるリーグの編成の見直し及び、給与未払い問題などのクラブ整理がリーグ開幕前に行われた。

 

■給与未払いクラブはクラブライセンスを剥奪。所属クラブを失う日本人選手も
ここ数年、タイリーグは目覚ましい発展を遂げ、多くの人々や企業から注目が集まり、多額のスポンサー契約を結ぶクラブも出ていた。そのスポンサー収入を利用して、力のある選手と契約をするクラブもあったが、ここで大きな落とし穴が待ち構えていた。契約を結んだもののスポンサー料が未払いになってしまう問題などが起きてしまう。これが選手への給与未払い問題に発展してしまっている。ソムヨット新会長は各クラブに対しての十分なヒアリングを行わないままに、クラブライセンスを厳格化し、給与未払い問題などで急遽クラブライセンスを剥奪され、活動停止となったクラブも出てきている。クラブライセンスの剥奪、活動停止などの影響により、所属クラブを失ってしまった日本人選手も存在している。

 

■一度開幕したDivision2は無効試合となる
実はDivision2の2016年シーズンは2月に一度開幕を迎えていた。しかし、各リーグに登録クラブが重複するという問題が出ていることや、プレミアリーグのクラブ編成やDivision1のクラブ編成がギリギリまで決まらなかったことから、Division2は1度は開幕戦を行ったが、無効試合として扱われ、新たにリーグを編成し直す形となった。これまで6つのリーグに分かれ、各リーグの上位2チームがプレーオフに進出し、昇格に向けたリーグ戦を戦っていたDivision2だったが、今季から8つのリーグに分かれ、上位2クラブが昇格に向けたトーナメントに進出することとなった。 

 

 

【次ページ】ブランド力が低下する日本人選手 再び日本ブランドの向上を目指す


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